吉野作造記念館が展示している、吉野作造にゆかりある一品をご紹介いたします。

 友人の一周忌の際のサインうちわ


サイン入りうちわ 吉野作造に関する資料を集めた常設展示室。ここでは吉野に関する重要な遺品や資料を展示しています。とはいえ、遺品の全体数は多くありません。戦前の吉野家が戦災による火災にあったため、残された遺品はごくわずかです。
 今回はそのなかで吉野の友人の一周忌に集まった仲間のサイン入りうちわを紹介します。
 日付は1921年(大正10年)8月9日、友人とは、文芸評論家の中沢臨川(1878~1920)。中沢は長野県の塩沢家に生まれ、第二高等学校を経て東京帝大工科を卒業しました。吉野は中沢を「十数年来の良友」としているので、大学卒業前後から交友があったようです。
 中沢と吉野は、1915年結成された大学普及会という、大学の社会化を目的とする国民教育運動で共に活動しました。うちわには、同じく大学普及会で活躍し、戦後最高裁初代長官となった三淵忠彦、中沢の松本中学時代の一級下で詩人・フランス文学者の吉江喬松、龍土会で交流し「蒲団」で有名な作家・田山花袋、文学者・島崎藤村の名前が見えます。このうちわは、吉野が中沢を通じて文学者との交流があったことをうかがわせる興味深い資料です。

 

友人の一周忌の際のサインうちわ吉野作造胸像 斎藤素巌(そがん)作

吉野のサイン入り本「日本国法学」友情の手紙 吉野あて小山東助書簡

夫人・たまの愛用のミシン 文化生活研究会講演録

ハイデルベルクからのハガキウイーンで買ったコーヒーカップ

吉野が持っていた聖書市川房枝あての手紙

吉野作造色紙吉野作造書「花紅柳緑」

​吉野サポーター
  • w-facebook
  • Twitter Clean
  • w-youtube
© Copyright Yoshino Sakuzo Memorial Museum