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第1回 「いだてん」の予習復習に企画展を

 

 現在開催中の企画展「時代をつくった女性たち」(~3/24)では、「日本女子体育の母」として知られる地元大崎市三本木出身の教育者・二階堂トクヨを紹介しています。


 まだ女性スポーツが一般的でなかった時代、二階堂トクヨは二階堂体操塾(現日本女子体育大学)を設立し、多くの女性体育教員を育てました。展示には、三本木の篤志家・新澤順吉に宛て、郷土への恩返しに三本木に学校や授産施設を作りたいと綴った直筆の手紙などがあります。

 ところで展示中の、肋木(ろくぼく)で体操を行う女学生の写真。現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」の第1回では、「日本人の体格強化が必要だ」と肋木を使った体操に取り組む体育教育家・永井道明が登場しました。日本初の女性五輪メダリスト・人見絹枝(アムステルダム五輪〈1928年〉・女子800㍍・銀)は二階堂トクヨの門下生ですが、「いだてん」にトクヨは登場するのでしょうか?


※今年から週1回、展示の見所や所蔵資料の紹介、イベントや調査活動のレポートなど、吉野作造記念館学芸部の活動を「学芸部コラム」として発信します。

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