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第2回 「吉野作造かるた」で吉野作造を知ろう(1)

このたび吉野作造記念館では「吉野作造かるた」を作成しました。地域の子どもたちに、より親しめる形で吉野作造を知ってもらえるツールを作ろう、という企画です。読み札の言葉を記念館で作り、絵札のデザインは地元の中学校・高校の生徒さんたちに協力を頂きました。


ここでは「吉野作造かるた」を使って吉野作造の業績をふりかえってみましょう。今日は「学者・思想家としての吉野作造」編。重要なのは3つです。この3つを知っていれば、かなり吉野作造に詳しい人です。

(み)民本主義こそ政治の基本 民衆のために 民意によって

吉野作造が果たした最も重要な仕事と言えば、まずこれ。「民本主義」の考え方を世の中に広めたことです。「民衆の利福のために、民衆の意向によって」政治は行われなければならない―この考え方はやがて普通選挙や政党政治を実現する道を開き、日本の民主主義の基礎になったのです。

(り)隣国の友と目指したアジアの平和

吉野作造は中国史の研究を通じて、近代化を目指す中国に関心と共感を抱くようになります。また第一次世界大戦後、国家や民族の独立を求める中国や朝鮮の世論を支持し、留学生に対する物心両面での支援、大学間交流や青年世代の交流事業など、アジアの平和友好の道を探し続けました。

(め)明治時代の歴史をたずね 今日も楽しむ古書店めぐり

歴史学者としての吉野作造の最大の業績は、何と言っても晩年の「明治文化研究」。吉野作造の時代には、明治時代はまだ最近のことで歴史学の対象ではありませんでした。吉野作造は明治時代初め頃の新聞や雑誌など、歴史研究の材料になる文献収集から取り組み、明治時代の歴史を学問として考える基礎を作りました。


読み札と絵札は記念館HPから無料でダウンロードができます。どうぞ「吉野作造かるた」をご活用ください。

また、地元の中学校・高校の生徒さんたちが描いてくだっさった「吉野作造かるた」の原画は、2月7日(木)まで吉野作造記念館で展示しています。

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