第26回 第13回人材育成研修会
毎夏恒例の吉野ネットワーク交流事業・人材育成研修会。先週8月30日から3日間、吉野作造記念館・でんえん土田畑村(美里町)を会場に開催しました。
この研修会は、吉野作造や大正デモクラシー研究者のネットワーク作り、また学生の育成などを目的に、政治学、政治史などを専門とする講師・学生が全国から集まり、研修合宿を行うものです。
今年は京都大学、同志社大学、立教大学、新潟大学、慶應義塾大学、東北大学などから、講師8名と学生18名が参加してくださいました。
今年の研修会テーマは「第一次世界大戦が現代世界に残したもの」。

初日は一般公開で行われる基調講演会。
同志社大学特別客員教授・阿川尚之先生による講演「第一次世界大戦と日米関係、そして日米海軍関係」(左写真)。
会場をでんえん土田畑村に移した2日目(8月31日)は、午前中に京都大学教授・奈良岡聰智先生による講義「パリ講和会議と日本」、次いで吉野作造記念館・小嶋研究員による講義「社会政策と自由の間―戦間期国内デモクラシーの諸相と課題」。
午後には、参加学生によるグループディスカッションも行われ、3日目の全体討論会まで密度の濃い時間になりました。(下写真)

幸いお天気にも恵まれ、充実した研修会になりました。また、今回は初めて企画展開催中の研修会実施になり、学生のみなさんに記念館についてより多く、見て、知って頂く機会にもなりました。ご参加頂いた先生方、学生のみなさま、そして初日基調講演会・3日目全体討論会の来場者のみなさまに御礼申し上げます。
なお、この研修会の講演・講義録は、当館研究紀要『吉野作造研究』次号(来年5月頃)に掲載予定です。