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吉野作造記念館 電子展覧会 No.1
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Ⅲ キリスト教と政治学
仙台の第二高等学校(旧制、戦後に東北大学に包摂)在学中の吉野作造には、人生の転機となる大きな出会いがありました。尚絅女学校(現・学校法人尚絅学院)校長のアメリカ人女性宣教師アニー・S・ブゼル(1866~1936)の聖書教室に通い、キリスト教の信仰と出会ったのです。ブゼルの人格に強く影響を受けた吉野は、みずから洗礼を受け、世のため人のために働くことを人生の指針とすることができました。
そして1900年(明治33)に東京帝国大学に進学した吉野は、当時新進気鋭の政治学者だった小野塚喜平次を学問の師と仰ぎます。また、そのかたわら、海老名弾正牧師のもとに多くの有為な学生を集めていた本郷教会の活動に参加し、教会の雑誌『新人』では若い仲間とともに政治について議論を交わしました。
キリスト教の倫理と政治学とを結びつけるという、後に大正デモクラシー運動を牽引する吉野作造の問題関心は、このようにして形成されていったのです。
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