館長挨拶

氏家 仁(うじいえ・ひとし)
 

1956(昭和31)年築館町(現・栗原市)生まれ。宮城県高校社会科・公民科教諭として20年間勤務。その後県教育委員会高校教育課長、古川黎明中学・高校校長などを歴任。2016年3月、仙台第三高校校長を最後に定年退職、同4月より吉野作造記念館学校教育支援アドバイザーとして勤務。専攻は経済思想・社会思想史。吉野作造を学ぶ会事務局長。

 ここ吉野作造記念館は、大崎市古川出身の政治学者・吉野作造博士(1878~1933)の功績を顕彰すべく、1995年(平成7年)、旧古川市により設立されました。

 東京帝国大学教授だった吉野作造は、1916年(大正5年)1月、『中央公論』誌上において「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」を発表しました。この中で吉野が主張した「民本主義」とは、主権者は主権を行使するにあたり一般民衆の利福ならびに意向に重きを置くべしとする主張で、これは主権の所在を問わず憲政の精神的根底であるとしました。そしてその実現のため、普通選挙と政党内閣の必要を説いたのです。

 官学の頂点たる東京帝大教授の吉野が説いた清新な主張は大きな話題となり、吉野は一躍時代の寵児となりました。吉野はその後も学者の枠を飛び越え精力的な言論・執筆活動を展開し、1925年(大正14年)の普通選挙法に結実する大正デモクラシーを牽引しました。そのかたわら、多くの社会活動や、留学生支援などの国際交流活動に生涯取り組んだことも特筆すべきでしょう。

 日本における民主主義の先駆者ともいうべき吉野作造の功績とその思想を未来へと継承すべく、当館では様々な事業に取り組んでいます。

 常設展示室では吉野作造ご遺族より寄贈された貴重な遺品などを中心とした展示を行っている他、年2回の企画展では他館・他機関と連携しつつ、現代的な意義をふまえた多様なテーマの展示を行っています。その他、年1回の紀要発行を軸とした研究活動、市民大学講座、小・中学生向けの先人教育などの教育普及活動、家族向けの市民交流イベントにも力を注いでいます。

 また当館は2006年(平成18年)度より指定管理者制度が導入され、現在までNPO法人古川学人が指定管理者として運営にあたっています。同法人では、東日本大震災の復興支援チャリティーイベント、県内高等学校・特別支援学校での主権者教育、研究者の国際交流事業など、幅広い事業を行っています。これもまた、学者の枠を越えてデモクラシーの啓蒙と実践に尽力した吉野作造の精神を継承しようという試みに他なりません。

  大崎市民の皆様をはじめとする多くの方々に支えられ、吉野作造記念館は2015年(平成27年)、開館20周年を迎えました。これからもデモクラシーを学び、考える場として、そして憩いの場として、皆様に親しまれる記念館を目指し努力してまいります。

 皆様のご来館を心よりお待ちしております。

吉野作造記念館 館長  氏家 仁  

 

 

 

名称 吉野作造記念館

所在地 宮城県大崎市古川福沼1-2-3

電話番号(代表)0229-23-7100  ファックス 0229-23-4979

メール yoshino-npo.fg@blue.ocn.ne.jp

WEB https://www.yoshinosakuzou.info

置者 大崎市(旧古川市)

指定管理者 特定非営利活動法人古川学人【基本協定書はこちら

設計 山下設計

建物概要 1995年(平成7年)1月29日 吉野作造の誕生日に開館 。建物は大正ロマン風を基本に現代建築を

      大胆に取り入れ、吉野作造の時代先見性と人間を盛り込んだつくり。

構造 鉄筋コンクリート・平屋建

延床面積 1,725.05㎡

敷地面積 8,321.68㎡

開館時間 9~17時(会場貸出は9~21時まで)

休館日 毎週月曜日(ただし、月曜日が祝休日の場合は翌日が休館日)

    年末年始 12/29~1/3

主要施設

●常設展示室・・・・・吉野作造の多方面にわたる業績と人間性を分かりやすく紹介するため5つのコーナーで紹介

         (プロローグ、アカデミズムの人・吉野作造、ジャーナリズムの人・)

●企画展示室・研修室・・・・・各種展示や講演会などの用途で使用できる場(一般貸出含む)。

●講座室・・・・・各種講座や会議などで利用できる場(一般貸出含む)。

●学習スペース・・・・・受験勉強や研究など個人が無償で利用できるコーナー(受付にて手続き必要)。

●休憩ラウンジ・・・・・・一時休けいなど自由に利用できる場。

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​施設概要

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館報(吉野作造記念館年報)

 

2021年(令和3)度 New!

*旧館報(1999年〈平成11〉3月)の公開は準備中です。

*2021年(令和3)度より前の公開情報は「吉野作造記念館だより」をご覧ください。

 
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​吉野作造記念館だより